数十~数百の各文章すべてに番号(パラグラフ)が割り振られ、
といったように、ページを順に読み進むのではなく、パラグラフにそって物語を展開するゲームだった。
アナログではあるが、それゆえの手触りがある。
気になったページに指をはさんで他のパラグラフをのぞいてみたり、うっかりパラグラフを間違えて他のページから読み進めてみたり。
ダイスの出目は悪かったが、いい出目のパラグラフに進んでみたり。
80年代後期には世界的なブームを巻き起こしたが、やがてコンピュータゲームの台頭と製作の煩雑さによって、その姿を消していった。
「デッドエンド」
はそのアナログの流れを意図的に汲んだアナログスタイルの、
しかしデジタルなゲームブック。
オープニング、ビジュアル、エンディング、すべてのシーンに番号があり、基本的には自由に移動ができる。
今で云うなら、インターネットでウェブサイトを読み飛び回るように、すべてのシーンの中を自由に泳ぎ、物語を読み進むゲームだ。
そしてデジタライズド(電子化)の字のごとく、戦闘はプレイステーションポータブルの特性を活かしたにぎやかなものとなっている!
そしてゲーム内の移動は従来アドベンチャーの『コマンドによる移動』もあるが、□ボタンを押すことで出現し、自由に三桁の数値を入力してそこへ移動することのできる、超フリー移動コマンド『ジョウントスロット』による移動が存在すること。
気になった番号があれば直接のぞいてみるのもいいし、ジョウントスロットで
詳細は、アルケミスト様のwebサイト ( http://products.alchemist-net.co.jp/products/deadend/psp/ ) でも公開されているので、そちらも参考にしていただければ幸いだ!
タイトル:デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End
ジャンル:デジタライズド・ゲームブック®
対象機種:PSP®「プレイステーション・ポータブル」
発売日:2011年9月29日(木) 年齢区分:C(15才以上対象)
価格:限定版7,800円(税込8,190円)通常版6,800円(税込7,140円)
開発:テクスト。(ウィザードソフト(株))
企画・シナリオ:大槻涼樹
原画:vanilla
音楽:たくまる
ここは所謂、ゲームオーバー画面。死者の集うパラグラフだ。
ただし、悲観する必要はない。
当ゲームにおけるゲームオーバーはイコール、プレイヤーのミスを意味する訳ではない。
少なくとも、ミスをせず、疾く進むことが尊い種類のゲームではない。もっとも、楽しみ方はあくまで自由だ。例えば以降、一度倒した敵との遭遇は飛ばしてしまってもいいし、しなくてもいい。次はさらに疾く、あるいはゆるりと愉しんでもらえればいい。
パラグラフ『023』――
このパラグラフは何処からもリンクされていない閉鎖された空間だ。そのため、選択肢のみでは来ることができない。
だがジョウントでなら──『023』と入力するだけで、簡単に到達できる。